今回のテーマは、「信頼」です。
人間は完璧ではありません。
誰でも失敗をします。
だから、できるを前提に考えてはいけませんし、失敗をした時に怒ることも不毛なのです。
できなくて当たり前、失敗して当たり前、という風に考えておくことが大切なのです。
ただ、「生徒自身の成長を求める必要がない」ということが、言いたいわけではありません。
生徒の成長につながる指導をするのが私達の役目でありますから。
心構えとして、生徒が躓いた時に私達がどのように対応するのか、それを大切にしてほしいので、完璧でないことや失敗を前提に考えてほしいのです。
そうすることで私達が生徒指導する時、心に余裕がもてますし生徒の立場になって考えながら接することができるのです。
では、生徒が失敗をした際、どのような対応をすれば良いのか?
それは、「どうしてミスをしたのか?」と「これからどうするか」の2点です。
まずは、そのミスが改善できるものかどうかを判断する必要があります。
自身で解決できるのあれば、それに越したことはないのですが、そうはいかない場合もあります。
例えば、どうしても忘れ物が改善できない生徒がいたとします。
一番良いのは「仕組み」をつくることです。
一緒に持ってくるものリストをつくったり、保護者の方の力をかりたり、はたまた友達の力をかり前日または当日に持ち物の確認をしてもらったりと、その生徒ができる手をいくつか試していき改善を図っていく必要があります。
もちろん、それを行っていく上で自身で、忘れ物がなくせるようにしてけることが一番ベストではあります。
次に「これからどうすのか」です。
例えば、何かに挑戦したり、自分が努力をしていたことに対して嫌なことがあった場合のことです。
自分がしていた挑戦を止めるのか、続けていくためにこれからどうすのか、かがポイントになってきます。
挑戦を止めるのであれば、それも1つの賢い選択です。休憩期間であったり、また新しい挑戦を始めるための準備期間になるわけですから。
もし、続けていくのであれば、「これからどうするか」だけを考える必要があります。
つまり、「嫌な事があっても他人のせいにしない」、これだけを意識して行動に移ることが大切なのです。
自分自身と向き合っていくことを、一緒に確認しながら生徒と歩んでいく必要があります。
ただそれだけのです。
私達も失敗しますし、生徒も失敗をします。
その時に怒るのではなく、失敗に対して向き合ってあげられるかが重要なポイントになります。
少なくとも失敗を怒る教員で指導力が低い人はいません。
むしろ、指導力があるからこそ、怒る必要がないのかもしれませんね。