Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

指導力が高い教育者ほど根気がある

今回のテーマは、「根気」です。

f:id:Taros:20201002211136j:plain

すぐに怒らない 根気を大切にし接する

 指導力を高める近道や実際に指導力がある人は、本当に根気がある人です。生徒の失敗に対して、すぐに怒る場面を現場で良く見かけますが、これは生徒の成長を奪うことにつながりますので注意が必要がです。ですが、本当に命の危険がある時や人権に関わることがあれば、すぐにそれは指摘をすべきですので、状況を見て判断していくことが大切です。

 

 まず、怒られると人間は考えることを止めてしまいますし、大抵の生徒は怒られるからやらない、という風に考えるようになってしまいます。これが本当に教育なのか、日々疑問に思っています。ある程度のことなら怒らず、しっかり理由を説明して生徒に伝えていけば、本当にやってはいけない理由を把握させることができます。

 

 なぜ、いけないのか、やってはいけないのか、ダメなのか、それらを明確にしてあげることが大切なのです。複数の視点や考えを状況によって判断できるようにすることが私達教員が生徒にしてあげる教育でもあるのです。

 

 実はあまり怒らないメリットを、教員は理解していないように見受けられます。例えばですが、1つ目の理由として、自分自身が成長することです。怒らず指導するのは中々骨が折れますし、感情コントロールがうまくできないとついカッとなって怒ってしまうものです。やろうと思っても最初はうまくいかず、苦労する部分もあるのですが、これができるようになってくると自身の成長を感じることができ自信をもてるようにもなってきます。

 

 2つ目は、生徒が一目置くことです。彼らからすれば、怒られるか怒られないかは結構重要な話になってきます。当然怒られることがしょっちゅうあれば、緊張感を持ちながら授業を受けていくようになるのですが、時間がたてばその効力を失いますし、怒ることが当たり前なので、あきらめもつきはじめ言葉が届かなくなります。一方で、あまり怒らない方がいざ厳しく注意した時に、生徒も驚きこちらに対して見方を変え緊張感をもちながら授業を受けていくことになります。当然、筋を通していなければ意味がないのと、日頃の授業規律ができているかどうかが鍵となってくることは言うまでもありません。

 

 3つ目は、生徒自身が自分で考えて行動をするようになるです。根気よく見守り続けていくことは大変なのですが、日々彼らも成長しますので自分で考え動いていくようになります。日頃から怒ってばっかりだと、怒られなければ問題ではないと判断してしまう恐れもありますので、本当に注意が必要です。

 

 怒らない根気ある指導は本当に重要なものなのです。そもそも怒る指導をする時に鍵になるのが、自分の感情を優先させているのかどうか問題なのです。もし、自分の感情を優先させているのであれば、それは指導でもなんでもありません。今一度、どうなのか考え直していただきたいです。

 

 今すぐできる実践として、「なんでそんな行動のとるのか観察する」です。まずは、生徒をよーく観察してください。この観察は中々効果があり、授業であれば自然と静かになったり、自分自身も生徒の心を考えるようになったり、客観的に見れるようになったり判断できるようになり、怒らなくなってきます。つまり自分の感情をコントロールしやすくなってきます。

 是非、生徒の行動を常に考えるようにしてください。何気ないことが、自分自身に根気をつけていくことになります。継続することや授業の際に何かを意識することなど、現場で様々な実践を少しずつ取り入れることで自身の成長を促すことになります。