Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

教員が本当に教えなければならないこと 「幸せになるための学び」

今回のテーマは、「幸福」です。

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幸せについて考えさせていくことがこれからの教育には必要

 私達は教科指導をすること、つまり自分の担当教科である勉強を教えることが仕事です。と、思っていたのですが、最近そうは思わなくなりました。

 

 私達が本当に教えなければならないことは、「幸せ」についてです。「幸せになるためにどうしなければならないのか」これを教えることが、私達の本当の仕事だと思い始めるようになりました。

 

 当然、教科指導を通じてですが‥

 

 

 日本の現場を見ていると、裕福であるにかかわらず、人並みの生活をしているのにかかわらず、「満たされていない」つまり、「心が貧困である」人が多くいるように感じます。

 

 

 それは、私達現場で働いている教員が、教育者が、本当に大切な勉強を教えていないからです。そう、「幸せに生きていくため」の勉強を。

 

 だから、本当の意味で失敗から学べなかったり、本当の意味で学校の勉強が身につかなかったりするのです。

 

 

 私達の役割はただ1つ、「生徒を幸せにすること」です。

 

 厳密には、「生徒が幸せになる選択できるようにするや、思考を養うこと」になります。

 

 生徒が自分の頭で考え、自分の選択に責任をもち行動していけるようにすることこそが、これからの時代に求められる教員の姿なのです。

 

 

 私は、常に生徒達に耳にタコができるくらい、こう言います。

 

 「その考えで、その選択で、その行動で、本当に幸せな人生を歩めるんだな?」

 「勉強や学校活動はあくまで、幸せになるための1つの手段でしかない。」

など

 

 偏差値の高い学校に進学することや大手企業に入社するための勉強でもなければ、そのための学校生活を送るためのものではないと‥

 当然、有名校や名の知れた会社に入ることを否定しているわけではありません。そこを目指すことが自分の幸せに結びつくのかどうか?それだけなのです。

 

 もし、そうであるなら、頭の良い学校にも有名企業にも入り自分が幸せを感じることができるように努めるべきなのです。

 

 そうでないなら、目指す必要がないだけのことなのです。

 

 

 つまり、世間一般が考えている常識に縛られず、自分の人生を選択していくことや価値観をもつことが大切なのです。

 

 それが、他でもないその生徒自身が一番「幸せになれる」方法なのです。

 

 

 その上で注意することは、「生徒に考えさせること」です。

 怒るだけのマウント指導は、生徒を幸せに導くことはできません。

 

 怒るにしても、どうしてダメなのか?どうしてそうしなければならないのか?そういう風に1つひとつ考えさせるからこそ、生徒は幸せになるための思考や行動を培っていけるのです。

 

 

 

 だから、これからは教科指導やその他のところで、常に「幸せ」というワード意識するだけでなく、そうなるためにはどうするのか、ということも考えさせながら指導にあたっていく必要があるのです。