Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

生徒を笑顔にしていますか?

今回のテーマは、「教科指導」です。

 

 生徒に自分の受け持つ教科を好きになってもらうには、まず自分自身を好きになってもらう必要があります。別に生徒に媚を売ることを言っているわけではありません。純粋に自分という存在に興味をもってもらうことを大切にしてほしいのです。

 

 みなさんも教わる立場であれば、その人の人柄を見て判断するはずです。ていねいな授業をしていれば生徒も自然と授業に興味を示していきますし、くだらない雑学なんかを交えたりすれば、勉強に対する抵抗感を取り除くことにもつながっていきます。

 

 ですが、私が一番大事だと想っているのは、生徒を笑顔にさせるよう努めることです。必ずしも笑顔にさせる必要はなく、自分の中にあるユーモアさを生徒に伝えていく努力をしてほしいのです。そうすることで次第に、こちらへ関心をもつようになり生徒達も自分達から話しかけるようになってきます。そうなればこちらのものです。

 

 人間は関心をもった人の話には興味を示すようになります。そうすることで、授業にも興味をもち話を聞いてくれるようになります。そうすることで、勉強に対する抵抗感も少しずつ薄れてきます。教科指導の力を高めることも大事なのですが、自分の教科を好きになってもらうには、まず自分自身のことを好きなってもらわないと難しいのです。

 

 しかし、自分のことに興味をもってもらうことや好きになってもらうことが目的ではありません。そうすることで、この先生の授業は真剣に受けてみようと勉強に向き合う姿勢をまず身に付けさせることが大切なのです。その上で、教科指導を行い勝負をしなければ、生徒は授業についてこなくなります。あくまで、生徒に興味をもってもらうことや好きになってもらうことは、準備段階の話でしかありません。

 

 いくら多くの知識を有していても、はたまた、伝える技能に磨きをかけず話されても、そう言った人間性が欠けていれば、誰もその人の授業を受けたいとは思わないでしょう。

 

 だから、教科指導は2つのことを同時に行わないと成立しません。1つは、自分の教科の知識を高めていくこと、もう一つが自分自身の人間性を高めていくこと。この2つを成立させるからこそ、本当の意味で教科指導に磨きがかかってきます。

 

 日常の業務でもやることは多いですが、空いた時間に少しでも多くの先生の授業を観察することで、そういったことを学べるようになります。本でも良いです。空いた時間に叱り方の本を読み、ユーモアを交えながら、生徒指導ができるようになってくると、また違った教科指導ができるよになってきます。是非、失敗を恐れず試行錯誤して取り組んでみてください。

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生徒に笑顔を与えてみませんか?授業が大きく変わります