今回のテーマは、「生徒指導」です。
問題行動を起こした生徒に対して、指導する際に生徒を試すようなことをしてはいけません。
いつでも試されているのは、私達教員の方なのです。
その生徒がいくら、何回も失敗しようとも、非行に走ろうとも私達は生徒を見捨ててはいけないのです。
そう例えどんなことがあろうと最後まで、生徒を信じ続けなければならないのです。
私達が真っ先に伝えることは、「あなたのことを信じている」、「そして次につなげてほしい」、「何度でも私達が引き戻す」のように、生徒を突き放さない言葉を、投げかける必要があるのです。
だから決して生徒を見捨てるような発言をしてはいけないのです。
もし、そうなりそうな時は、「自分は今試されている」と想ってください。
ここで生徒に「信じている」という言葉が伝えられなければ、教員として、一人の人間として、人を育てる器ではないということを自覚してください。
何回も問題行動を起こす生徒が悪いのではなく、何回も問題行動を起こさせてしまう自分自身に問題があるのだと、想ってください。
ここで生徒の責任にしたら、自分は今楽をしようとしているのだと想ってください。
生徒を責めれば、自分は変わらずに済みます。苦しむのは生徒だけになります。
そうでなく、関わっている以上、生徒ともに苦しみや辛さを共有し、一緒に成長をできる努力をしていくようにするのです。
結局、生徒が成長できない一番の理由は、私達教員側に問題があるのです。
それに気がつけず、人のせいにして楽をしようとすること、これは生徒指導でも何でもないです。ただの怠慢です。怠惰です。生徒に責任転嫁し、教員自身が指導力を向上させようとしない言い訳に過ぎないのです。
だから、ここで生徒のせいにして怒るような一方的な指導をするのであれば、「それは生徒を試す」指導になるのです。要は、ただ単に生徒に責任を押し付ける指導なのです。
一方で、怒ることや責めることを後にし、「この先も生徒を信じ続けていくように決める」のであれば、それは今自分自身が試されていること、自覚できている証拠なのです。
生徒指導は難しいです。それは、生徒を変えることが難しいのではありません。最後まで我々が、「生徒を信じ続けること」が大変のです。難しいのです。
だからこそ、信じ続けることでお互いが報われることになるのです。お互いが幸せになることができるのです。そして、何より生徒自信が誇りをもって社会・他者貢献していけるようになるのです。
難しいかもしれませんが、自分に問うてください。
「今試されているのは自分自身なのだ」と‥