Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

生徒指導のポイント 表ではなく裏側を見る

今回のテーマは、「生徒指導」です。

f:id:Taros:20200909210924j:plain

表を見ていても生徒指導はうまくいかない 裏側を見て考える

 みなさんは生徒指導の際に何を心がけていますか?実はあることを意識するだけで、生徒は自然と成長していきます。

 

 それは、指導することの裏側を考えること及び、生徒にもなぜ指導を受けているのか考えさせることです。

 

 生徒指導と言っても、様々です。校則を破って大事になるものあれば、学級や授業で起こる些細なことで行う指導と一言で言い表せないものです。ただことの大小はあれど、その際に裏側を考えて生徒に伝える必要がありますし、また生徒自信にも考えてもらう必要があるのは確かです。

 

 では、裏側とは何でしょうか?ここが今回の一番のポイントです。

 

 例えば、学校によっては朝読書を行っているところもあると思います。それは学校で決めたルールだからでしょうか?読書をすることで、学力が上がるからでしょうか(具体的な根拠は分かりません)?もし、生徒が朝読書をしていなかったら、みなさんはどう注意(指導)しますか?

 

 私個人としては、ルールを守ることが大切であることはまず伝えません。まず先にやることは、生徒に聞いてしまいます。なぜ朝読書をするのか。そうすると、本がありませんとか、やる意味が分かりませんとか、様々な回答が返ってきます。

 

 この時に「面倒くさいとかやる意味が分からない」など、反抗的に思えるような回答が返ってきた時が勝負のポイントです。例えば、ここで「決まりでみんなやっているんだからやれ」では、生徒には通じないでしょう。これは表しか見えていないので、指導としては不十分です。だから裏側、違った視点で生徒に伝える必要があります。

 

 例です。朝読書をする理由をまとめてあげると良いでしょう。

①習慣(ルーティーン)化することが大切である。

②プロの選手などは、ルーティーンをすることで平常心を保っている。

③その結果どんな状況でも結果を出すことに結び付けている。

④毎日の小さな積み重ね(継続する力)が自信となって自分自身を助けてくれる。

 

 私の思い込みですが、ルールを守れやみんながやっているから、の理由に比べたら遥かに納得してくれる指導になるはずです。力で押さえつけることやルールを守ることが当たり前だと思い込んでいると、教員としての質が疑われます。だからこそ、常に教員自信も学校のルールに疑問を感じ、生徒が感じている疑問に対して真摯な対応をしてほしいと想っています。

 

 残念ながらまだまだ、頭ごなしに生徒を怒鳴りつけるだけの指導をする教員は少なくありません。そういった教員は、力技で生徒を押さえ込むことができます。しかし、全員がそんなことをできるわけがないのです。それに私自身、それが許されない教員で良かったと心の底から想っています。

 

 苦労した時期もありましたが、改めてなぜルールに従わないことがいけないことなのか、それを深く考えるきっかけができたからです。周りの方がどう想っているかは分かりませんが、私自身は結論づけています。

 

 生徒指導は「真理を追求し続けること」です。

 

 ルールや決まりなどそんな表面を見ていても、そんなものを従わせることも生徒指導でも何でもありません。ただの支配や洗脳に過ぎないのです。なぜ、それをやらければならないのか、その理由を生徒自信が考え自発的に行動できるようになることが本当の指導になっていくのです。そう生徒が自立して自ら人間へと成長できることが、真の生徒指導だと私は考えています。

 

 みなさんもまずは、学校でのルールや決まりを振り返り疑問を感じるようになってください。そして勇気をもって自分自身が出した結論に従って生徒指導に励んでください。最初は戸惑ったり自身でも矛盾を感じたりし、苦労が絶えないと思いますが、そうなってきたらこちらのものです。あとはとことん修正していき、次回の生徒指導につなげるだけです。