Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

私が生徒指導で大切にしていること

今回のテーマは、「生徒指導」です。

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生徒から誠実さを感じれば生徒指導は問題なし!

 私は生徒指導で、一番大切にしていることがあります。それは、「その子が筋を通そうとしているかどうか」です。

 

 忘れ物をしたり、何か問題行動を起こしてしまった際に、どのように対応をしようとしているのか、本人がどう考えいているのか、次はどうしなければならないのか、そういったところを見るようにしています。

 

 ただ、正直あまりおすすめはしません。私のやり方はおそらく根気を要するからです。生徒指導の際に怒ってしまえば、簡単に生徒はこちらの言うことを聞くようになるでしょう。しかし、怒られるから次回からは気を付けるといのは、本当に生徒指導と呼べるのでしょうか?人間として成長していると言えるのでしょうか?だから私は極力怒らないように努めています。

 

 生徒指導の際に、なるべく生徒の考えを聞くようにしています。そこから、受け入れられるところ、筋が通っていないところを見極めていきます。受け入れられるところは極力受け入れるようにしています。一方で、筋が通っていないところでは、道筋や第三者の視点を取り入れて納得してもらえるように話をしていきます。

 

 私はこのようなことを取り入れて生徒指導を行うようにしています。例えばなのですが、授業の際に忘れ物をしてしまったら、自己申告で報告をしに来ること生徒に伝えています。もちろん忘れ物で減点はしません。このことも生徒に伝えています。

 

 では、なぜこんな周りくどいようなやり方をしているのか、疑問に思う人もいるはずです。結論は、「忘れ物をしたのだから、それを自分自身で言いに来るのは当たり前のことだろ」なのですが、これを言っても生徒は言いにくいので次のように伝えています。

 ①「忘れ物を自分で報告に来れる人は反省できる人です」

 ②「反省ができる人は自分の非を認めることができる勇気のある人です」

 ③「そのような人は失敗から学ぶことができる立派な人間です」

 ④「結果的に人間として成長していける人なのです」

 ⑤「だから失敗を無くしていくことができます」

 

 伝え方を工夫するだけで、忘れ物の報告もしやすくなりますし、なぜその行為をしなければならないのか生徒にも伝わり自然と筋を通そうと努めていくようになるのです。当然、報告さえすれば許されると思う生徒もいますので、そう言った場合は次のように伝えます。

 ①「忘れ物をする授業とそうでない授業の違いは何ですか?」

 ②「忘れ物をしない授業がある一方で私の授業で忘れ物がなくならないのか?」

 ③「みなさんはそのことを考えたことがありますか?」

 ④「答えは簡単です。そこに甘えがあるからです。」

 ⑤「怒られる、怒られない、で判断していませんか?」

 ⑥「それを反省している、筋を通そうという意思表示と言えますか?」

 

 と生徒達に言います。個人的に怒ることよりも、図星をつかれることや心理を読み取られることの方が私は恐ろしいと感じています。そちらの方が本当の意味で自分の逃げ道がなくなるからです。言い訳ができなくなるからです。正直、怒ることよりも立ちが悪いと考えています。

 

 ただ先も述べたように、私のやり方は根気がいるのであまり参考にはならないと思います。実践してもすぐに、怒る方の指導を取りたいと考えるはずです。当たり前です。そっちの方が、簡単に生徒を従われることができるからです。従わせることが、生徒の真の成長であるかどうか判断した上で、行うべきなのは言うまでもありませんが、慎重に結論を出した上で行ってほしいと考えています。