Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

仕事を教えられる教員は信頼できる

今回のテーマは、「仕事」です。

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とにかく若手教員と一緒に仕事をしてください

 教員は仕事を教えない、教えられないと感じます。人に任せれば良い仕事を自分でやっていたり、教えれば良いことを教えず自分でやったり、また仕事の進捗状況を確認しながら一緒に仕事をすれば良いのにそれを怠ったり、とにかく何でもかんでも自分で行おうとする人が多いです。

 

 勘違いしている人がいますが、仕事を多く抱え込んでいる、たくさんの仕事ができることが優秀な教員ではありません。そもそも、私達の生業は人に教えること、人を育てることにあります。つまり、大人子ども関係なく教え育てる能力がある教員が、本当の意味で優秀な人なのです。

 

 確かに最初は時間がかかり苦労するのですが、相手が仕事を覚えたり、段取りを覚えることで後々、自分が楽になったり救われたりする場面が訪れます。何より、お互いが仕事をできることによりに、お互いの時間を生産することができるのです。

 

 残酷な真実として、教員は真の生産的な時間の作り方を知りません。人に仕事を押し付け、無駄な仕事をしないことが生産的な時間の作り方と勘違いしています。まあ、間違いではないのですが‥ただ、お互いにお金をもらって働いている以上はプロになりますので、仕事を効率よく分担するように努めることが良好な関係を築くことになるのです。

 

 しかし、本当に仕事を教えなければならない事実はこちらです。それは、「若手教員の居場所を与えることや自己有用性を高める」ことです。若手教員は、現場に入って急に授業しなければならず、教材研究にも追われ正直周りを見て行動できる人は少ないでしょう。それに若手に仕事を教えることが先輩教員の努めでそれを怠れば、ただの職務放棄に捉えられるでしょう。一番やってはいけないことは、教えもせず若手教員を責めてはいけないことです。また、教えた上での失敗も理由を明確にし伝えなければなりません。頭ごなしに怒るのはNGです。教員として最低の行為です。

 

 仕事を丁寧に教える際に大切にすべき心がけは、若手教員の人に、「自分は大切に育てられているや、自分は期待されている。」などと感じさせてあげることです。これさえできれば自ずと、すべき仕事を自主的に聞きにきたり、何かあった際には自分から仕事を引き受けてくれたり、自分達の助けとなって行動に移してくれます。

 

 だから仕事を教える本当の大切さは、その人自身に「自分の存在価値を高めてもらうこと」なのです。若手教員が立派な先生になれるかは、本人のよるところもあるのですが、私達が大事に育てられるかも大きく影響してきます。

 

 特に初めて働く職場の環境はとても重要になってきます。初任者は自分で環境を選べないわけですから、上司や先輩との出会いがその人の人生を一生左右すると考えた方が良いでしょう。

 

 私が最後に伝えたいことは、上の立場にいる人ほど慎重な行動や言葉遣いをしなければならないということです。もし、悪い行動や言葉遣いで若手教員を育てることになると、その人自身もそれを学び後々苦労する教員生活を送ることになるからです。だから、上司や先輩教員は若手教員を一人前に育てる義務があるのです。

 

 みなさんも少しずつ若手教員を気にかけてあげてください。あいさつをしたり、授業はどう?困っていることはある?頼み事があるんだけど時間空いている?など、何でも良いので言葉をかけてあげてください。次第にその人からも話しかけるようになり、相談をしてくるようになってきます。