今回のテーマは、「仕事内容」です。
学校で業務改善がされない理由は、「線引きができていないから」です。
要は、「なんでもかんでも学校がやってくれる」という認識があるからです。
例えばですが、海外では学校に警察がいるところもあります。
校内で暴力事件が起きれば、警察が対応します。
学校は対応しません。
また、学校内のことは教員が対応するにしても、学校外は警察が対応するなど線引きをしっかりしています。
つまりは、学校の外では社会のルールが適応されるということです。
日本はそうではなく、外に出ても学校が対応しなければなりません。
部活動を見ても。
あくまで学校は勉強をするところ、部活動ではまた部活動を教える専任の人がいます。
教師は勉強を教えることが仕事。
そういう風に線引きをして働いているのです。
一方で、日本はそこの線引きがなされず、なんでもかんでも教員の仕事だと世間は思っている部分があります。
SNSの使い方を教えるのも教員の仕事、そのトラブルのアフターケアをするのも教員の仕事、というようになっているのが現状です。
しかし、スマホを買い与えたのは、私達ではなく家庭です。
だから、それは家庭の問題なのです。
家庭で面倒を見るのが当然なのですが、学校側が面倒を見て当たり前という先入観がよく分からないのですがあるのです。
日本の教員というのはいわゆる「聖職者」です。
ただ、勘違いしている人が多いです。
聖職者 = なんでもやってくれる ではないのです。
あくまで、子ども達が立派に成長するための手助けをするのが私達の仕事なのです。
何でもかんでも仕事を請け負うことが、私達の仕事ではありません。
私は、初任者・若手教員に常日頃から考えてほしいことがあるのです。
それは、「果たしてこの仕事はやるべきことなのか?」という疑問を常に抱いてほしいのです。
それができなければ、労働過多になるだけではなく自分に仕事がどんどん仕事が降りかかり大変なことになります。
やらなくて良い仕事とやるべき仕事をしっかり自分で線引きをしてください。
誰も仕事の線引きはしません。
それどころかあなたに押し付けることも考えられます。
自分の身は自分で守るようにしてください。
何より自分に負担をかけないように働いてください。