Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

無能な教員の特徴5選 生徒指導編 指導力向上事項

今回のテーマは、「無能な教員」です。

 

 

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自分を客観的に見ることができない人は無能です

はじめに

 

 教育者として、押さえておくべきポイントになります。

 

 なお、今回の内容は仕事ができるかどうかではありません。

 

 教育をする上で、生徒指導が適切にできるかどうかを指しています。

 

 当たり前のことしか書いていません。

 

 それに難しい内容でもないので、もし当てはまれば改善をしたほうが良いです。

 

 私達が思っている以上に、生徒との接し方を違うだけで成長の妨げをしてしまいますから。

 

 今一度、自分のことを振り返り今後の指導力向上に努めていただければ幸いです。

 

 それでは解説をしていきます。

 

 1つ目は、「反省(謝罪が)できない」です。

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人に責任をなしつける時点で自分を無能と証明している

 生徒の前で失敗をした時に謝れない教員はまず、反省ができない人です。

 

 人(生徒)に責任を押し付けてお終いです。

 

 生徒は、自分の責任にされても納得せざる終えませんし、仮に納得いかずとも、他の教員が間に入れば、なんとか取り巻きをまとめることはできます。

 

 ですが、これは別に教育にはなっていないのですね。

 

 大人側の勝手な都合を、生徒に押し付けているだけなのですね。

 

 ミスをしときに、素直に謝ることができるのが本当に優秀な教員です。

 

 なお、自分の反省すべきところを謝れば良いので、全て自分の責任にする必要はありません。

 

 それに、謝ることで生徒も反省することを学習します。

 

 反省することで、自分のミスを認めることで生徒の成長につなげることができますので、意固地にならずミスをしたときは謝ってください。

 

 2つ目は、「感謝の言葉を伝えない」です。

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感謝ができない時点でそもそも信頼関係が築けません

 日々の学校生活を送っていると、当たり前のことが多すぎて感謝の言葉伝えない人が多いです。

 

 よくあるのが、「そんなのやって当たり前でしょ」という言葉です。

 

 それがもったいないのです。

 

 感謝の言葉を多く伝えることで、生徒のことを自然と認めていけるようになります。

 

 生徒も自分のことを認めてもらえば、こちらの言葉も自然と入るようになるのです。

 

 だから、生徒指導以前に感謝の言葉を伝えていくことが大切なのです。

 

 感謝の気持ちが相手に伝わることで、いざ生徒指導をするときにこちらの言葉が届くのです。

 

 だから、生徒が係や委員会、当番活動をしている時に、「ありがとうございます」と一言伝えるだけで、日に日に信頼関係が構築されていくのです。

 

 何か失敗をしたとしても、「相談してくれてありがとう」と言えば良いのです。

 

 余程のことでない限り、時間をおいてから指導をしても良いわけですから。

 

 これからは、どんな些細なことでも「ありがとうございます」を伝えてください。

 

 3つ目は、「具体的な説明をしない」です。

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抽象的な言葉は結局何も伝わらない

 よくありがちなことは、「しっかりやりなさい」というような表現です。

 

 私は恥ずかしい話、この言葉が理解できません。

 

 これからも理解できないです。

 

 「しっかり」や「ちゃんと」などは、どうなればそうのように判断できるのか分かりません。

 

 分かったとしてもその人の主観でしかありません。

 

 つまり、自分自身の中で「しっかり」やっているつもりでも、相手からすれば「しっかりできていない」のです。

 

 だから、その「しっかり」を具体化させる必要があります。

 

 例えば、忘れ物が多い生徒がいたとして、「明日はしっかり持ってきない」と言っても、初めからしっかりできていれば忘れないのです。

 

 ここで大切なのは、「しっかり」を具体的に伝えることです。

 

 「明日忘れ物をしないために、しっかり連絡帳に書いておきなさい。」

 

 「これからも毎日、連絡帳に明日持ってくる物をしっかり書いておきなさい。」

 

 これであれば、「しっかり」が、連絡帳に持ち物を書くことだということが分かります。

 

 大切なのは、「しっかり」などの抽象的な表現を、具体的な言葉として伝えることです。(先の例であれば、連絡帳に持ち物を書くことが、「しっかり」という意味になる。)

 

 

 4つ目は、「短い指示出しができない」です。

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人のワーキングメモリは決まっています 長話は意味がない

 これは、教員に多く見受けられるのではないでしょうか?

 

 よくないのは接続詞を使って、説明を区切らないことです。

 

 悪い例の特徴と話し方

 

 悪い話し方は、とにかく区切らず話してしまうことです。

 

 だから必然的に長くなってしまいます。以下の感じですね。

 

 「今日の授業では〇〇をしますので、準備では〇〇が必要で、それが終わり次第〇〇に移り、空いた時間はワークシートを記入するのですが、注意事項としては〇〇のような書き方はせずに‥」

 

 みたいな感じです。

 

 良い例の特徴と話し方

 

 話すときは、「一文一義」が鉄則です。

 

 「今日の授業では〇〇をします。」

 

 「準備をするのは〇〇です。」

 

 「次に〇〇をします。」

 

 「空いた時間はワークシートをまとめます。」

 

 「書く際の注意事項を説明します」

 

 みたいに区切りをつけて話すのが良いです。

 

 一方で、学年であったり、その学校の生徒の実態や授業でも変わるので、そこは調整をして行えば良いです。

 

 無理して上記のようなやり方に固執する必要はないです。

 

 5つ目は、「怒ることでしか生徒指導をできない」です。

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怒ることは自分の感情を発散させるもの 相手のためではない

 よくある勘違いは、「怒る」と「叱る」を履き違えていることです。

 

 生徒指導で、「怒る」が必要な時は、命の危険がある時や人権に関わる時ぐらいで、それ以外の場面ではほとんど必要ないです。

 

 しかし、生徒指導の際に怒って威圧的に生徒指導をしている場面を目の当たりにしたことがある人も少なくないはずです。

 

 あれ、正直生徒指導ではないです。

 

 生徒の人格否定と、教員側の感情を発散させるだけの行為です。

 

 つまり、生徒の心を一切育てない自分勝手なやり方でしかないのです。

 

 一方、「叱る」という行為は、いけないことや失敗した時の道標を示すための、つまりは生徒の成長につなげるための行為なのです。

 

 いけないことはいけない、ダメなものはダメ、と伝えることが叱ることになります。

 

 そこに威圧的な態度や横暴な態度は存在しなくても良いのです。

 

 何より怒ることがベースになると信頼関係は築けません。

 

 一見築けているように見えても、生徒は「怒られないために」を考えて行動しているだけなので、そこには本当の意味での信頼関係はありません。

 

 まあ、自分を守る(保身)であって、本来育つべき心が育っていないのです。

 

 怒ることを減らしていき、するとしても「叱る」ことを意識して生徒指導にあたるよう改善をしてください。

 

 ただ、叱ることも少なくしていけることが理想です。

 

 一番は、2つ目にもあったように、「感謝の言葉を伝える」をしていくことが良いです。

 

 感謝をされることによりに、自然と生徒も正しい行動ができるようになりますし、何をすることが人のためになるのか、そう考えながら行動していけるようになります。

 

 感謝をすることを前提に、生徒指導をすることが私達の努力すべきポイントなのです。

 

 

最後に

 

 私は無能な人を馬鹿にしたいわけではありません。

 

 また、優秀な教員になってほしいと思っているわけでもありません。

 

 ただ、教育者として常に今の自分の考え方ややり方が正しいのか?、そういったことに対して向き合ってほしいのです。

 

 自分から見た正しさと相手から見た正しいは違います。

 

 自分本位だけではなく、相手のことを考えられるように、相手の気持ちを汲めるようになるからこそ、そこに信頼関係が生まれ、生徒を成長させる指導ができるようになっていきのです。

 

 そこに威圧的な態度や怒る指導は必要ありません。

 

 普通の言葉がけだけで、生徒を人間として成長させていくことができるのです。

 

 だから、生徒を人間にするための、自分なりの指導方法を模索してほしいです。

 

 何より、考え方ややり方に固執する必要もないです。

 

 様々な角度から、やってみてダメだったら違うやり方をして、そういう風に色々試行錯誤して生徒と向き合ってほしいです。

 

 あなたが、心から教員という仕事が楽しいと胸を張っていえるように業務へ当たってほしいです。