Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

できてますか? 傾聴する指導

今回のテーマは、「傾聴」です。

f:id:Taros:20200930214325j:plain

聞く 聴く 生徒指導に利く(効く)

 生徒指導の際に傾聴をしてみてください。指導がしやすくなります。こちらの考えを伝えることも大事なのですが、相手の考えを聞くことで、生徒もこちらの言葉を受け入れやすくなります。

 

 みなさんも経験があるはずです。自分が失敗したときに怒られ、その人の言葉が入らず苛立ちを感じたことがあるはずです。私達は失敗したくて失敗をしているわけではないわけですから、まずは相手の話を聞いてあげる方がはるかに良い指導になるのです。

 

 それに、みなさんも自分の話を聞いてくれる相手に対して何か嫌な感情が芽生えることはないと思います。話を聞いてくることが、自分のことを受け入れてくれると、思うはずです。自分のことを受け入れる、つまり認めてくれることに対して快く思うはずです。だから、生徒の話は積極的に聞くべきなのです。

 

 しかし、教員の多くは自分のことを話すのと、相手の考えを否定することに意識が行ってしまい、相手のことを考えて行動していない人が目立ちます。そうなってしまうと生徒指導もうまくいきません。生徒指導の失敗は、生徒の成長を妨げる行為になりますので、教員の失敗でもある一方で、その子自身の成長のチャンスを奪ってしまうことになるのです。

 

 私達が想っている以上に生徒指導は、本当に重要な要素になってくるのです。自分の言葉に従わない生徒を悪く言う方もいますが、実は当人の指導力不足に過ぎない面もあるのです。それに、こちらの方が有利な立場にいて、多くの経験をしてきて、様々な生徒を見てきて、1つの方法でしか生徒指導できないのは、ただのこちら側の怠惰に過ぎないのです。

 

 だから、生徒指導の際はまず話を聞いてあげることが大事なのです。そして、話を聞いていく中で、否定もしてはいけません。「でも、しかし」などの言葉はもちろん、「間違っている、お前が悪い」なども当然厳禁な言葉です。相手を否定してしまった時点で、もうこちらの言葉は生徒に伝わりません。

 

 ですので、「だからこそ、こうしてほしかった」とか「そういう考え方もあるのよね」など、相手を認める言葉を探し出して使っていく必要があります。最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると案外すんなり言葉が出てきます。

 

 生徒指導の楽しみは、生徒の成長にあるのです。その生徒の成長は、教員の成長にあります。教員が指導のあり方を見直したり、アプローチの仕方を変えることで、生徒が成長していくのです。

 

 絶対にやってほしくないことは、生徒を諦めさせることです。こちらが間違った指導を続け、そのうち生徒もダメだと思い従うようになりますが、これは勘違いで実際は従っておらず、あきらめているだけなのです。ですが、教員は勘違いします。「やっと自分の思いが伝わった」と‥

 これは、自分の成長にもなりませんし、生徒の成長にもなりませんので、教育でもなんでもありません。それに、生徒にそういう指導をすることで、生徒も将来そのようなことをやってしまう可能性もあるから避けたいことです。

 

 

 生徒指導で話を聞くことは、普段からそれを行う必要があります。休み時間や放課後など、暇を作り生徒と話すようにしてください。そうすると自然と生徒の話を聴けるようになってきます。