今回のテーマは、「指導力」です。
結論、
「生徒が失敗してもまずはケガがないか最優先に確認する」
これが一流教員のやることです。
それは、遅刻であろうと、器物破損であろうと同じことです。
この最終的な目的は、
「生徒との信頼関係を築くこと」にあります。
まず、遅刻について解説します。
遅刻をしてきた場合は、まず体調面を心配します。
その確認後に、遅刻をした理由や遅刻に対しての指導に入ります。
次に器物破損です。
これも同じく、
まずケガの有無を確認することが最優先です。
もし、ケガをしていれば、その手当が優先になります。
その後に、器物破損に対しての指導を行います。
どちらも共通して言えることは、
「何度同じ失敗をしても、
絶対に身の安全のことを心配する」です。
そうしなければ、生徒の信頼関係は築けません。
言い方は悪いですが、
「ものはお金である程度解決できる」のです。
しかし、
「命やケガについてはお金では解決できない」のです。
だから、
絶対に生徒の身のことを最優先に心配することが
大切なのです。
これができるかどうかで本当に私達の器が試されます。
正直、何度も同じミスをされたら「またかよ、いい加減にしてくれ。」と思う気持ちも出てくることは分かります。
それでも、「生徒のことをまず心配すること」が、私達のやるべきことなのです。
仮に生徒をそこで責めてしまうと、その子は自分から行動できなくなっていきますし、終いには失敗をしても反省することができなくなったり、本当のことを言わなくなります。(自己防衛の嘘をつくようになっていく)
つまり、自己成長のチャンスを潰すことになるのです。
だから、教育において怒ることほど不適切なものはないのです。
怒る場面があるとしても命や人権に関わる時だけです。
それ以外は本当に不要です。
だから、
怒ることよりも生徒の身を案じることが
最も優先されることになるのです。