今回のテーマは、「生徒指導」です。
私の書いた記事で、「怒ってはいけない」ということを載せたことがあります。
一方で例外もなります。
主に2点なのですが、「命の危険に関わる時」と「人権に関わる時」です。
この2点については、「怒るべき」なのです。
なお、生徒には事前に伝えておくことが良いです。賢い生徒は、助けに入ってくれるので作戦の1つとして取り入れるべきです。
本題に入ります。
まず、「人権に関わる時」なのですが、これはその場で発見次第、迅速に注意した方が良いです。時間をおいてしまうと、入りにくくなってしまいますから。
私の経験としては、バイキン使いをしている生徒がいたので、その場ですぐに怒鳴り注意をしました。
また、怒られたことに対して不平不満も言っていたので、あなたの行いが人権に関わるひどい内容だから、「注意をしている」や「あなた自身の行動を反省しなさい」と、伝えました。
ここで、すぐに怒ることができなければ、生徒との信頼関係が構築できないと思った方が良いですし、教育者として試される場面でもあるので、覚悟をもって迅速に対応することが必要です。
次に、「命に関わること」なのですが、これはタイミングが重要となる時があります。
例えば、窓に寄りかかっている生徒がいたとして、一歩間違えれば落ちる危険があった場合、すぐに怒鳴ることは得策ではありません。
仮に怒鳴ったとして生徒がその声にびっくりした場合、本当に落ちてしまうことも考えられるからです。
ですので、ゆっくり近づくこと、かつ生徒に対して敵意を向けないことがポイントです。理想は、笑顔で相手を見て生徒自身に気がついてもらい、窓から離れさせることが理想です。
次に、近づいて「危ないよ」と言えることが理想です。
ポイントとしては、この時に怒鳴るかどうかも肝心なところではあります。
1回目であれば、次やったら「怒るからね」と伝えるもの良いです。
仮に、生徒が1回目の注意で「軽く考えている」場合であれば、怒った方が良いです。こちらが本気であることをしっかり伝えるべきです。
もう一つ例を出します。
授業中にふざけているどうこう関わらず、誰かをまたは周囲にケガをさせてしまうような場面や本人がケガや命の危険にある時です。
この場合も場面によりますが、周囲の状況を見て判断した方が良いです。
私に場合は間髪入れずすぐに怒鳴ることが多いです。それは、周りにも影響がなく、かつ本人が自覚なしに危険な行為をやっているので、そうしないと逆に危険だからです。
つまり命に関わる場合は、周りの状況を見てタイミングを伺う必要があるので注意が必要です。
1つ補足を入れます。
より効果的にするためには、普段から「怒らないこと」が重要です。
普段から怒っていると、「またか」とか「いつものことか」みたいに怒っても相手に通じなくなるからです。
本当にダメなものはダメという指導を効果的にさせるには、「普段から怒らないこと」が重要なのです。
というようりも私からすれば、普段から怒っている指導しかできない教員は勉強不足だと思っています。
怒らない指導の方が効果的に生徒に伝わることが多いからです。
怒るデメリットは、「生徒の自己肯定感や自己有用感を下げやすい」ですし、怒られることにもなれるので、生徒の成長を妨げることしかないのです。
ただ、人権や命に関しては別です。例外なのです。
だからこそ、その例外を相手に伝わるようにするために、普段から怒らない指導を心がける必要があるのです。