教員必見!指導力を向上させる魔法の思考法と実践〜アインシュタインに学ぶ相対性理論〜
今回のテーマは、「指導力向上」です。
はじめに
指導力を向上させる一番の近道は、
「相手の立場になってものごとを考えること」です。
実際、これができている教員はあまりいないようにも見えてしまいます。
あくまで主観ですが‥
自分の感情をぶつけるために、怒ったり怒鳴ったり、威圧的になっている人を多く見かけます。
それでは、本当の指導力は養えません。
だから、指導力が高い人ほど、
「相手の立場になってものごとを考える」のです。
実際、相手の立場になることは難しくないですし、歳が上がるほど相手の立場になって考えることができるのです。
だからと言って、若手の方ができない、ということでもありません。
これは、誰でもできることです。
この時に大切になるのが、アインシュタインの「相対性理論」なのです。
実際この理論自体の解説は行いません。
この理論の大元の考えを理解してほしいのです。
アインシュタインに学ぶ相対性理論 指導力ver
要は、「自分の見えているものと相手の見えているものは全く違う」これだけのことです。
まず、「地球から見た宇宙」と「宇宙から見た地球」は、全く別物なのです。
おそらく、多くの方は「そんなの当たり前でしょ」と思うはずです。
これが理解できれば、「もう相手の立場になってものごとを考えられている」のです。
追って説明すると、地球で流れる時間と宇宙で流れる時間は異なります。
地球では宇宙の流れを遅く感じますが、実際宇宙では地球が感じているよりも早いスピードで時間が流れています。
つまり、自分が感じていることが、相手にも同じように感じてもらえることはあり得ないのです。
アインシュタインの相対性理論で指導力UP!
ここで大切になってくることが以下のことです。
指導力を向上させる一番のコツは、まず自分の感情を後にする。
最優先すべきは、相手の心(感情)を考えること、知ること!
プラスアルファで、テクニックがあるとすれば、共感(認めること)すること
仮に生徒が失敗したとしても、まず話を聞き認められるところ見つけ出し、何か1つでも認めると良いです。
そうすることで、比較的に指導は入りやすくなります。
頭ごなしに否定をしても生徒には何も伝わりません。
そこで芽生えるのは、「怒られないために失敗をしないようにする」という、しょうもない感情です。
そして、それは人間としての成長を止めるのです。
このアインシュタインの相対性理論で生徒に教えるべきは、自分と相手の見え方の違いもそうですが、もう一つ重要なものがあります。
それが、「人間としての心を養う」です。
怒られないために失敗をしないようになると、人間として成長しません。
一方で、失敗をしても相手の立場になって指導をすることができれば、反省ができるようなり、行動にも改善が見られるようになっていきます。
それが人間としての成長になるのです。
また、そういった向き合い方をしてくれる人に巡りあることで、その生徒もまた、良き指導者として成長していくのです。
つまり、人間として多くの人を成長させていくことができるようになるのです。
だからこそ、このアインシュタインの相対性理論は、とても重要な考えになってくるのです。
アインシュタインの相対性理論 実践編
そしてこれを実行するのは容易です。
日頃から、少し変わった行動をしている生徒がいれば、「この生徒は今何を考えているのだろう?」という風に、想像を膨らましてみてください。
そこからあらゆる妄想をすると楽しくなってきます。
当然、注意が必要であれば、それも忘れずに。
余裕があれば、理由を聞いてみるのも良いでしょう。
そうすると今まで自分が考えなかったような発想を知ることができ、さらに生徒の立場になりやすくなります。
だから、「常に自分と相手の見え方は違う」ということを念頭に置いておけると良いです。
これができるようになってくると、一味違う(怒鳴るや威圧的以外の)教員になります。
それにより、生徒からも一目置かれるようになります。
私としては、そっちの(威圧的でない)方が、怖いと思ってしまいます。
それに、普段怒らない人が怒った方が、何かやばいことがあった時に、本当にやってはいけないことの分別がつきやすくなるものです。
そういった切り札的な意味でも、カードをたくさん持っておくことに越したことはないはずです。
雑談 とは言ってもね‥
少し話がそれます。
今日、怒鳴りました。
本日の昼休み校庭で遊んでいる生徒が、ボールを木に乗っけてしまい、それを取ろうと登ろうとしていました。
私も最初はそれを見かけた時、窓から「止めなさい」程度に大きな声で言っていました。
ですが、生徒も「これぐらいの木に登っても問題でしょ」ぐらいに感じたのか、止めませんでした。
その瞬間、私は怒号で「降りろ」と、校庭全体に響き渡るように言いました。
それで生徒は、木から降りました。
当然、廊下にも響き渡っていたので、普段怒らない私が怒鳴っていたことに生徒も萎縮していました。(当然、木に登ろうとしていた生徒達も。)
それに、それを聞いていた教員もです。
ただ、木に登って大怪我をされたら、こちらとしてもたまったものではありません。
それを回避するために怒鳴りました。(命の危険を回避するために)
その後は、木に登ろうとしていた生徒達を集め、
①木に登るのは危険だから行わないこと
②ボールが乗ったら教員に報告すること
この2点を説明し、5秒で生徒指導を終わらせました。
危険な行為に対しては、怒鳴りましたが、そうでない場合はこちらの伝えたいことをさらっと言っておしまいにするのも、生徒指導のコツになります。
そう長ったらしくなってはいけないのです。
話がそれましたが、怒鳴ることも少なからず必要な場面があります。
ただし、決して多くの場面で必要なわけではありません。
この使い分けができるようになるだけでも指導力は向上します。