教科指導で大切なこと
今回のテーマは、「教科指導」です。
教科指導で心がけるのは「配慮」です。
今やたくさんの情報が溢れ、その中から自分にあった教材を探し出して勉強していくことができます。そう言ったご時世でもありますので、教員の価値というのは年々下がっていくことになります。
一方で私達にしかできないことがあります。それが「配慮」なのです。
授業中に細かな配慮をすることで、生徒は勉強に興味をもってくれるようになるのです。つまり、勉強を理解させることよりも、生徒のことを観察して細かな気配りをすることで、これからは授業の価値、すなわち教員として市場価値が上がっていくのです。
では、実際にどのようなことが配慮になっていくのか、また、すぐに授業ですぐに実践できるものを挙げていきます。今回紹介するもので優先順位は特にありません。というよりも、その人の授業のやり方やウィークポイントで、変わってきますので自分に合ったものを取り入れてください。
1つ目は、「声をかける」です。例えば、後ろ側に座っている生徒に、見にくくないですか?と、声をかけてあげることが一般的です。これだけでも、当人に加えて他の生徒も、先生が配慮をしてくれていると、こちらの気持ちを汲み取ってくれるので、効果的です。それ以外にも、注意が他のところにいっている生徒に、急に話を振ったりするにも面白いので試してほしいです。
2つ目は、「机間巡視」です。よくやっているパターンは、こちらの指示に対してできていない子に、やり方を教えることです。これも良いのですが、まずはできている子を必ず褒めます。できていなくても、「作業に入るのが早いや切り替えが良いね」など、なんでも良いので褒めます。そうすると、作業が遅れている子も状況を理解し、すぐにみんなと同じ作業をするようになります。
3つ目は、「立ち位置」です。ずっと黒板の前にいるのではなく、黒板の左右に移動して説明したり、生徒の近くにいって話をしたりなど、常に立ち位置を変えていくことが重要です。こうすることで、生徒の飽きを回避することができますし、生徒も見られていること意識しますので授業に集中しやすくなります。
正直な話、初歩的過ぎて多くの人が当たり前のようにやっていることではあるのですが、もう一度なぜそれをやるのか確認をしてみたり、当たり前だからこそ、そこに自分としての付加価値をどんどん増やしてほしいと思っています。