今回のテーマは、「授業力向上」です。
初任者や若手の方が特に授業で、心がけることは、「細かく確認を行うこと」です。
要は、授業をただ説明して進めるのではなく、途中途中で理解しているかどうかを確認しながら行うことが重要なのです。
これの一番のポイントは、生徒達に「自分たちは配慮されている」と感じてもらうことにあります。
生徒達に安心感を与えることが目的になります。
具体的に、細かく確認するとは以下のようなことです。
例えば、授業で1〜20までのことを説明しなければいけないとします。
これを一気に1〜20のことを説明してから、「何かわからないことはありますか」と質問するのではありません。
1〜5までを説明します。
この時に、「ここまでで質問はありますか」と一旦確認を取るのです。
次に、6〜10を説明し、その後また確認を取ります。
と言う風に細かく区切りながら確認をとっていきます。
これを行うだけでも生徒は安心して、説明を聞くことができます。
例えば、3の説明のところで分からないことがあると、その後の説明は一切頭に入らなくなります。
ですが、細かく区切り確認することで、途中のわからないところを質問することで、理解しながら進むことができます。
それを繰り返していけば、その後の説明も理解しがら進むことができます。
これを日頃の授業で行っていけば、生徒も安心しながら説明を聞くことができます。
それでも理解できない子はまた別の支援が必要となりますので、気にしないでください。
まずは、細かく区切りながら説明をする。
そして、細かく確認しがら、次の説明に入る。
この2つを行ってください。
これを行うだけで、生徒も授業に取り組みやすくなります。
なお、やり方については、自分の授業を通して試行錯誤する必要があります。
また、学年によっても細かさを分ける必要があったりするので、どこまでが許容できるのか、授業で見極めていくようにしてください。
こればかりは、生徒の実態やクラスの特徴に左右されるところもありますので、数をこなすしかありません。
ですが、基本スタンスを心得ているかで、授業改善につなげることができますので、根気よく行ってください。