Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

愚者になろう 失敗を体験することがこれからの世の中で必要

今回のテーマは、「失敗」です。

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まずは大抵の失敗を受け入れることを心がけてください

 「愚者は経験から学ぶ、賢者は歴史から学ぶ」という言葉があります。私は、賢い人は歴史が好きで失敗をしなくてもたくさんのことを学ぶ、という風に教わってきました。逆に失敗をする人は、歴史を学ばず自分自身がしなくても済む失敗をする、と教わりました。

 

 ですが、これは両方大切なのです。歴史から学ぶべき教訓もあります。一方で、自分自身が体験すること失敗することも大切な学ぶなのです。歴史からたくさんのことを学ぶことは確かに大切です。しかし、机上の空論で本当に自分自身が学んだことになるのか?それは少し疑問です。真の学びは自分自身が理解し、感情を動かされることにあると思います。

 

 もし仮に、誰かと同じ失敗をしても感じ方も違ければ、対処法や乗り越え方も人によって違います。ただ単に失敗の体験談を知るだけでは、真の学びとして足りないのです。自分自身の心が動くことや、それどう切り抜けるのか、たくさん思考を働かせること、自分が今まで経験したことのない感情が溢れ出すこと、これがなければ、本当の意味で人間として成長しなければ、価値ある学びとしては不十分なのです。

 

 今の時代に必要なのは、「失敗をすること」なのです。今の時代でなくともそうなのです。失敗が私達の心を動かすのです。その揺れ動いている心を如何にして静止させるのか、それを知っていくことで、自分を知ることで、人間として成長していくのです。

 

 

 私は常々思います。教員全体がもっと失敗に対する考え方を改めてほしいと、失敗に対して寛容になってほしいと、失敗をすることがそもそも当たり前で、それが前提条件で動かなければならないと、私は現場にいていつも想っています。

 

 私からお願いしたいことがあります。それは、失敗を許してほしいことです。失敗を受け止めてほしいことです。受け入れて、一緒に生徒と考えてほしいのです。次はどうしなければならないのか、具体的なアクションプランを別の観点から考え、問題解決をしてほしいのです。

 もちろん、簡単に克服できることもないでしょう。肝心なのは、こちらも一緒になって取り組んでいることを、生徒に示してあげれば良いのです。生徒に安心感を与えることが大切なのです。これをするだけ生徒も次第に成長していき、自分から進んで問題解決するようになるのです。だから、失敗を受け止めてほしいのです。

 

 ですが、人権に関わることや命に関わることは別です。それ以外でも本当に危険を感じたことであれば、こちらが本当にそれはいけないことであることを示していく必要があります。

 

 私達教育者には様々な要素が大切になってきます。寛容な心も必要ですし、時に厳しい指導もしなければなりません。ですが、どんな時でもあっても、相手の成長を常に考えて接していくことが大切なのです。自分の感情を先に出してしまうと、空回りをすることもあって大変です。自分をうまくコントロールし、相手目線で考えられる冷静な心が私達には必要不可欠です。

 

 ストレスが多い職場だとは思いますが、生徒を第一に考えて行動していただければ幸いです。