Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

生徒指導のタブー 先入観をもってはいけない

今回のテーマは、「生徒指導」です。

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問題児であろうと注意の仕方を極端に変えてはいけない

 私は先入観をもたず生徒指導をするように心がけいます。結構難しいです。特に要支援の生徒やそうでない子をどうやって線引きして、バランスよくコミュニケーションをとるかが鍵となってくるからです。ただし、今回伝えたいのは、先入観をもってはいけない理由について話をしていきます。

 

 例えばなのですが、学校生活において模範となる生徒A君と、いつも問題行動を起こしているB君がいたとします。2人共たまたまその時に掃除を忘れて下校したします。その場にいるとして、帰った理由が分からないとして、後日どのような指導をしますか?2人に同じ指導ができますか?A君には注意喚起、B君には怒るような指導をしますか?

 

 恥ずかしい話、私はA君のような生徒には「今度から気をつけてね」で終わりにしていました。一方でB君のような生徒には、「普段の学校生活がだらしないからだろ」と、過去に起きたできごとを引っ張り出し怒っていました。

 

 これは普通でしょうか?ごくどこの学校でも見られるような風景でしょうか?みなさんはどう感じ取ったでしょうか?少なくとも違和感を感じてくれた人は、本当に教養のある生徒思いな指導者だと想います。

 

 2人共同じ理由で、本当にその日たまたま忘れていたとしたら、2人に同じ指導をするのが本来当たり前のことです。特に私がした失敗はB君のような生徒に先入観をもって指導していたので、「くだらない言い訳をするな」とか、責めるような指導をしてしまったことがあります。

 

 なぜ、そうのようなことが起こるのか?それが先入観なのです。そして、それが私自身の弱さでもあったのです。B君の過去の過ちばかり目を向けて、今という大切な時間に向き合わずに話をしていたのです。もはや指導ですらなかったです。

 

 先入観をもってはいけない理由は簡単でその子を信用しなくなるからです。私達は生徒の成長を心から望まなくなったら、おしまいだと考えています。その子が同じ失敗を100回しても、あきらめず101回目も注意できるか、ここがポイントなのです。もしかしたら101回目の注意でそれ以後、失敗しないことだって起こり得るのです。ですが、100回目であきらめたら、そこでその子は一生その失敗をして人生を送らなければならないのです。

 

 私達が思っている以上に先入観で、生徒と接してしまうことはとても危ないことなのです。その子自信が、人を信頼できなくなったり、自己肯定感を失ったり、前向きな気持ちを無くしてしまったりと、マイナスなことしか起こりません。だから、私達がいくら辛くても最後まであきらめず根気良く、生徒と向き合わなければならないのです。

 

 

 そのためには先入観を捨てて、その子は今回の指導できっと良くなると信じてやっていくしかないのです。だから、あきらめずに向き合ってほしいと思っていますし、その子自身も自分を最後まで見てくれた大人がいるということに気がつき、それが自信となり、自分自身で成長をしようと努力できるようにもなるのです。

 

 指導の際は一呼吸おいて、先入観を捨てて初めて指導するような気持ちで対応してほしいのです。