Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

ありがとうございます言えていますか? 教員から率先していうべき言葉です

今回のテーマは、「挨拶」です。

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魔法の言葉 ありがとうございますの驚くべき魔力

 教員のみなさん、「ありがとうございます」を生徒に毎日言っていますか?私は、教員こそこの言葉を率先して言うべきだと感じています。

 

 「ありがとう」は、「有難う」と書きます。その名の通り、「有ることが難しい」という意味です。私は現場を見ていて、悲しくなることがあります。それは、「生徒は教員の言うことを聞いて当たり前」だと思っているところです。また、生徒が自分の係や委員会などの仕事をすることも当たり前だと思っているところです。

 

 確かに私もそれは当たり前だと思っています。一方で、生徒達のそのような活躍によって普段の学校生活も成り立っています。もし、生徒達が自分達の仕事を行わなければどうなるでしょうか?学校生活は成り立つでしょうか?そうはいかないはずです。だからこそ、日頃から感謝の言葉を述べることが大切なのです。

 

 私は今幸せを感じています。教員とも連携を取りながら仕事ができ、生徒達もひたむきに勉強や学校生活に向き合っている姿が見受けられ、天国にいるような気分です。その幸せを味わうことができているのも、教員のおかげでもあり、生徒達の頑張りでもあるのです。特に、経験年数が浅い私が何とか学級経営できているのも、自分のクラスの生徒達が前向きに学校生活を送ってくれているからなのです。これ以上幸せなことはありません。

 

 だから私は、毎日生徒達に感謝の言葉を伝えています。何かをしてくれる度に「ありがとうございます」と言っています。それは、生徒に感謝の気持ちを伝えたいこともありますが、もう一つ大切なことを意識したいからです。それが、先ほど述べた「有難う 有ることが難しい」、これを自分に言い聞かせるために、言っているのです。

 

 今自分が毎日、楽しく仕事ができているのも、生徒達の活躍や笑顔があってこそなのです。本当にそれが当たり前なのか?再三に渡って、自分自身に問いただしています。その振り返りができるのも、「ありがとうございます」という言葉を伝えることができているからなのです。

 

 ここまで読んで、ある方は疑問に思ったかもしれません。「ありがとう」でも良いのでは?生徒相手に「ありがとうございます」と丁寧に言わなくても良いのではないかと‥私は生徒だからこそ、「ありがとうございます」と丁寧に伝える必要があると考えています。それは、年上の人から「ありがとう」と言われれば、上下の関係を無意識に生徒が感じてしまうからです。そうなると、生徒は自ら考え行動するよりも、指示を受けて行動してしまう可能性があるからです。生徒にも丁寧に接することで、一人の人間として見てもらえているという意識が芽生え、生徒自ら率先して動くようになっていきます。だからこそ、「ありがとうございます」と伝えるべきなのです。

 

 また、「ありがとうございます」には、不思議な力が隠されていて、生徒達の承認欲求を満たしていくことにつながるのです。誰しも感謝されれば嬉しいものですし、その行動を続けていくようになりますし、何より自信がついていきます。ただし、誰かから認めらるために何かをするわけではないことも生徒達に伝えておくことが必要です。

 

 

 では、最後に「ありがとうございます」を言うタイミングなのですが、特にあまり気にしなくて良いです。生徒が係の仕事をしていれば、そのタイミングですぐに伝えたり、生徒の活躍を誰かから聞けば、その生徒に会ったタイミングで伝えるなどすれば良いだけです。先ほども述べた通り当たり前のことをしている時が一番伝えやすいので、常に生徒の動きを見て「ありがとうございます」を言うタイミングを見計っておくと良いです。担任であれば、朝・終学活の全体の場で言うのもありです。

 

 最初は意識していても、次第に条件反射のように「ありがとうございます」という言葉が出てきます。恥ずかしいかもしれませんが、それも慣れてくると自分の喜びにもつながり自然と笑顔が溢れるようになります。そうすると、生徒も笑顔が絶えなくなってきて学校生活が楽しいものへと変わってきます。明日から簡単にできるアクションプランなので、すぐに実践することをおすすめします。