Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

指導力を上げる現場での実践方法 これをやるだけで見違えるほど変わる

今回のテーマは、「指導力向上」です。

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生徒は基本話を聞いていない 聞かせる習慣を身に付けさせる

 指導力を上げる際に意識し行動する1つのポイントは、「説明を短くする」です。これができれば、生徒達も安心して話を聞くことができ、こちらの話を聞きやすくなります。生徒を落ち着かせ話を聞かせる状態にしてあることは、当たり前のことのなので、ここでは割愛し生徒がこちらの話を聴ける状態であることを前提とし説明していきます。

 

 話がそれますが、教員あるあるとして「話が長い」があります。ベテランの人達であれば、生徒達も雰囲気的に聞かなければならないと気を遣いますが、若手など経験年数が浅い教員の話はまず聞かないと想っておいて方が良いです。

 

 しかし、話を聞く聞かないではなく、話を聞いて理解しているかが、伝わっているかが重要なのです。聞いたフリをしていて内容が頭に入っていなけば意味がありません。それに、人は30秒の説明を聞くのがやっとなのです。だから、説明を短くすることが重要のです。

 

 では、具体的に話を短くする方法を解説します。それは、一文一義を心がけることです。(※言葉なので、一文一義が適切な言い回しかはわかりません。)つまり、一回の説明で、1つのことしか説明しないことなのです。

 

例1)

 まず、プリントに名前を書きます。

 次に、プリントの問題1を解きます。

 制限時間は、◯分間です。

 ◯分経ったら終了します。

 

 こんな感じで行っていきます。一見バカバカしく思えるかもしれませんが、これを意識していかないと、生徒達は勉強にすら興味を示さなくなっていきます。おそらく、多くの方はこの指示でも十分通じるだろうと感じたはずです。

 

例2)プリントに名前を書いた人から問題を解き始め、◯分間やり、その後終了とします。

 

 上記の伝え方でも、十分に通じるし生徒達も感覚でできるだろうと感じたかもしれません。個人的にもそう思います。私自信も毎回、例1のような説明をせず、例2の説明もします。しかし、例2をやるにあたっては慎重に行うように考えています。

 

 例えば、以下のような条件をこちらが示す。または、事前に指示を出しておくことです。

例3)

 ⅰ 今度から◯◯という指示を出したら、□□も行います。

 ⅱ 2つの指示を出します。1つ目は〇〇をします。2つ目は□□をします。

 ⅲ 生徒の様子を見て、複数の指示を同時に出すかどうかを判断する。

 

 このように生徒に事前に指示の出し方を伝えることや、生徒達の様子を観察することでやり方を変えています。

 

 私が今回一番伝えたかったのは、こちらの話を生徒は理解していないし、聞いていないことを把握してほしかったのです。こちらは授業で何をしたいのか、生徒達にどのような取り組みをしてほしいのか、分かっていますが生徒達はその時にならないと聞かされないのですぐに理解するのは困難なのです。これは別に生徒の理解力の問題ではありません。

 

 だから最初のうちは丁寧に説明をするべきなのです。もし、最初の段階で指示が通らないと、〇〇先生の授業は分かりにくいとなってしまいますし、大半の生徒が指示や説明が分からないと訴え始めると、いよいよもって話を聞かなくなります。

 「〇〇先生の指示、説明=分からない」になってしまうからです。

 だから慎重な指示だしと説明が、生徒との信頼関係を築く上で重要な鍵となるのです。

 

 授業で相手に伝わる説明ができれば、生徒指導の際も生徒はこちらの言葉を聞きやすくなりまし、何より伝わりやすくなります。だから、一回の説明で1つの指示を出すように心がてほしいのです。

 

 

最後に

 若手の方や、初任の方に伝えておきたいことがあります。それは、生徒がこちらの話を聞かないことは「当たり前」であることです。教員は愚かな勘違いをしています。それが、「生徒はこちらの話を聞いていて当然」です。これは大きな間違いなので注意してください。これは人間としてできている習性でもあります。生徒に話を聞いてもらえるようになるためにも、今回の話を実践していってほしいのです。