今回のテーマは、「信頼関係」です。
生徒との信頼関係を築くために注意することは、「言葉遣い」です。
ていねいな言葉を使うだけで、生徒との信頼関係を築くことができます。
また、名前を呼ぶときも「さん」付けをします。
たったこれだけで生徒との信頼関係が築けます。
言葉遣いを意識なくても、何ら問題なく生徒と接することができている人もいますが、場合によってはよろしくないです。
というのも、言葉遣い一つで、「上下の関係をつくるのか」、「対等な関係を築くのか」その分かれ道となるのです。
まず、言葉遣いを意識せず、いわゆる「タメ語」で話している人は、無意識に上下関係で生徒接しています。
一方で、言葉遣いを意識して話している人は、「対等な関係を築くことができる」教員です。
なぜ言葉遣いや「さん」付けを意識しなければならないのか、それは、「人権に関わるから」です。
普通会社であれば、全員に対して「さん」付けします。
また、言葉遣いも対大人になるので気を使って話します。
では、生徒であれば、それらを行う必要がないのか?
答えは否です。
もし、生徒にそういう姿勢を見せることができなければ、教養ある人材を育てることができません。
子どもは大人を見て育ちます。
我々がそういった細かいところに気を使えなければ、生徒もまた立派な人間に育ちません。
だから、人権のことを考え言葉遣いをていねいにして接する必要があるのです。
また、敬称略ではなく「さん」付けで名前を呼ぶ必要があるのです。
そして、対等な関係を築く真の意味は、「自分で考えられるようになる」ことに意味があるのです。
上下関係では、そこは育ちません。
ただ、相手に従うだけの人間になってしまいます。
そうならないためにも、生徒自身の将来のためにも自分で考えさせるように訓練させる必要があります。
だから、言葉遣いと「さん」付けしっかり行うことが大切なのです。
と、理由を並べましたが、個人的な思いを言いますと、以下のような感じです。
言葉遣いが意識できない、さんを付けない、人(教員)を見ていると自信がないように見えていますのです。
または、自分は生徒よりもすごいみたいな感じに見えてしまい、違和感があるのです。
だから私は、生徒に対する言葉遣いを意識しているのです。
何より、保護者に対して乱暴な言葉は使いませんので、ていねいな言葉遣いを心がけているだけなのですが‥
また、名前を呼ぶにもそうです。
周りの大人に対して、呼び捨ては原則しないので生徒にも「さん」付けをしているのです。
まあ、ただ人権のことを考えている教員は少ないように見えてしまうという勝手な先入観が先行しているだけなのですが‥
若い方は、時にそこの部分を意識してほしいと思います。
これからはもっといろんなことで厳しくなってくると予想されるので、今のうちから言葉遣いと敬称については改善した方が良いです。