今回のテーマは、「教養」です。
初任者の方や若手の方は、「今のうちに仕事を覚えなさい」とか、「初任校で仕事ができなければ異動先で役に立たなくなる」とか、先輩教員から言われると思います。
私が勘違いしてほしくないことは、「仕事をできるようにならなければならない」です。
その考えがあると、「知らないこと」や「失敗すること」に対して、消極的になってしまうからです。
だから、「できなくて当たり前」、「知らなくて当たり前」ということをまず念頭においてほしいのです。
ただ、それで仕事ができなくても問題ないということが、言いたいわけではありません。
誰だって初めからできるわけではないし、人間は知らないことの方が多いし、万能ではない、ということ押さえてほしいのです。
この考えがあるだけで、生徒指導の際も生徒の視点でものごとが考えられるようになり、自身の指導力向上につなげることができます。
しかし、本質は別のところにあります。
あくまで、生徒指導力の向上は1つの要素に過ぎません。
私が大切にしてほしいのは、「どんなに年齢を重ねようと自分から聞くこと」、「知らないことを知らないと言えること」、これが重要であると言いたいのです。
年数を重ねたから知っていることが当たり前と思わないでください。
また、知らないことが恥ずかしいことなんて思わないでください。
どんなに経験を重ねても知らないことだってあります。
だからこそ、その時には、素直に知らないことを認めてください。
そして、聞いて自分の中で理解を深めるようにしてください。
これが一番大切なことです。
なお、人間ですので適材適所もあります。
苦手とする仕事に携わるよりも、自分が得意とする仕事で活躍できるようにしてください。
1つでも特質していれば、そこ部分の仕事を誰かがしなくても自分で周りをカバーすることができます。
ぞの分自分が苦手とするところは、誰かにサポートしてもらうようにすれば良いのです。
理想は、どの仕事もこなせることに越したことはないのですが、なかなかどうしてうまくいきません。
だから、自分の得意とする分野で活躍をして周りに貢献すれば問題ありません。
できない仕事や向いてない仕事を断ることも、仕事ができる人のテクニックになります。
まず、初任者と若手の方はがむしゃらに仕事を行えば良いです。
その中で自分が楽しいと思える仕事が、自分に向いている仕事になります。
初任者と若手の方は自分ができそうなことから、貢献できるように働いてください。