Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

教員が生徒にする指導で大切にすべきポイント

 教員が生徒に対して行う指導で大切なポイントがあります。

それが

「生徒に気づきを与えること」

です。

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当人に考えさせることで効果的な指導となる

 そもそも指導とは何でしょうか?

 私達の価値観を押し付けることでしょうか?

 生徒に怒ることでしょうか?

 

 私はよく違和感を覚えることがあります。それが

 「怒られるよ」と耳にする場面です。

 

 私達は、「怒られないため」に行動をしたり、周りに気を遣ったりするのでしょうか?「怒られないために」学校生活を、人生を送るのでしょうか?「怒られないこと」が、社会に出て必要になることなのでしょうか?私はここに違和感を感じます。

 

 そもそも、私達はみんな生まれて初めての人生を歩む訳です。失敗をしたり、周りに迷惑をかけて当然なのです。そういう経験を積み重ね学び、一人の人間に成長していくのです。初めから立派な人間なんて存在しないのです。

 

 私達が、人間として成長していくためには、「気づくこと」がとても重要になるのです。この時に感情をただぶちまけて怒っても意味がありません。何がよくなかったのか、次はどうしなければならないのか、失敗した当人の感情と周りの感情など、多方面の考えや感じ方をしっかり伝える必要があるのです。そして、失敗をしてしまった本人の考えを良く聞くことや、その時の感情を十分に理解することがとても重要なのです。また、この時に聞く側も冷静に耳を傾けることが大切です。初めから、怒りをぶつけてしまうと当人の素直な気持ちを聞くことができません。

 

 この時に大切なことが3つあります。

 

 一番大切なのは、「当人の話を聞くこと」です。自分の話に耳をかさない人に人間は心を開きません。だから、最初に良く話を聞きながら、こちらの意見や考えを伝えていけば良いのです。

 

 2つ目は、「次はどうれば良い?」と質問を投げかけることです。自分自身で考えさせ、自分の言葉で説明することで、自分の発言や次の行動に責任をもつようになっていくものです。

 

 最後に、「良く自分で考える(反省する)ことができたね」と、褒め(認め)ることです。人は認められることで、成長していく生き物です。良いこととそうでないことを明確にしていくには、まず認めることが一番なのです。そうすれば、少しずつ成長していき、立派な人間へと変貌していくのです。

 

 指導とは、「一人前の人間を育てること」なのです。怒ることは1つの手段に過ぎず、怒ったからといって成長することはなく、むしろ成長の妨げをする場合のことの方が多いのです。当たり前です。怒る以前に、「相手を納得させることが一番重要なこと」なのですから。信頼関係ができていれば、「怒った理由」も納得できますが、急に怒られて納得する人はいないです。命に関わることや緊急性がない限りや、事前に怒る時のポイントを説明していない限り、怒る必要なんてないのです。

 

 是非、これからは「気づき」を与える指導を意識してみてください。最初は慣れないと思いますが、できるようになってくると、自分自身にも心の余裕が生まれ、気持ちも楽になっていきます。