今回のテーマは、「生徒指導」です。
まず、「褒める」はとても大切です。一方で、褒めることはある段階からは極力しないように方向転換していく必要があります。初めのうちは、生徒に何をすれば良いのか明確するために積極的に、褒めていくことをおすすめします。また、何に対して褒めているのかを具体的に説明することで効果が上がります。
褒める中で、生徒達も次第に自分達が何をすれば良いか考えるようになりますので、その段階に来たら今度は、「感謝」を伝えるようにしていきます。
2つ目の「感謝」は、特に重要です。これは、生徒の成長よりも自分自身、つまり教員自身の成長につながるからです。私達は普段、忙しい中で働いています。そうすると、心に余裕がなくなりやすくなります。
そうならないためにも、どんな些細なことにも感謝を伝えていくようにしなければなりません。また、常に感謝を意識するだけで幸福感を得ることができるので、これをしない手はないのです。そして、生徒も感謝されることで、自己有用感をもつようになったり、承認されていることを自覚していくようになるので、お互いにとってプラスになるのです。
3つ目は、「否定をしない」です。なるべく、どんな状況でも生徒を否定しないことが大切です。これは結構意識して訓練する必要があります。
例えば、生徒が失敗をしても、「だからこそ、次はこういう行動をとってほしい。」のように、「でもや、けど」などのような言葉を、使わないようにするのです。否定をされると人間は、意見を受け入れにくくなるので、肯定していきながら生徒指導を行う必要があります。
仮に失敗したとしても、話を聞く中で褒めるべき、肯定すべき過程を見つけ出して、しっかり生徒に伝えれば良いのです。それだけでも生徒は、こちらの話を受け入れてくれるようになるのです。
まずは、肯定することや、肯定できるところを見つけて積極的に伝えていくことが重要になってきます。
何気ない挨拶や、相手を認めていくこと、こう言った当たり前をただ毎日やっていくだけで、生徒指導は入りやすくなるのです。そもそも、生徒指導で大切なのは、毎日のコミュニケーションなのです。
こちらがしっかり、あなた(生徒)のことを見ていますよ、という姿勢を見せていくことで生徒もこちらに理解を示してくれるようになるのです。問題が起きた時よりも普段の学校生活を意識して、行動に移し、生徒理解を図っていくことが賢明です。