Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

運動会や音楽祭で最も大切にすべきこと

今回のテーマは、「行事」です。

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勝利は後からついてくる それよりも心を育てる

 運動会や音楽祭などの順位がつく行事で、一番大切にすべきは、「勝利に拘らないこと」です。

 

 勝敗に意識がいくと、生徒の心は育ちません。生徒の心を育てるためにも、過程をしっかりと認めていく必要があります。

 

 例えば、練習の際に、声を出すことができていれば、そのことをしっかりと褒めることの方が大切です。また、失敗した際も、最後までよくやりきったことや誰かがフォローしてくれたことを、全体の前で話すことが重要になってきます。

 

 今回、私が一番伝えたいことは、「勝利は後からついてくる」です。

 

 まずは、お互いがリラックスして取り組める状態や、フォローしていけるような雰囲気づくりが大切になってきます。そうすることで、自分の自分達のパフォーマンスを上げやすくなるのです。練習から、そう言ったことができていると、本番でも失敗に対応しやすくなりますし、何より楽しみながら打ち込むことができるのです。

 

 一方で、これができていれば勝てるなんて保証はありませんし、そもそも勝つことが目的なのかが問題なのです。第一に生徒の心の成長を考えるのであれば、勝利はおいておくべきことになります。

 

 運動会や音楽祭をやる意味や意義、学年によっても目的は変わってきます。それをまず達成するためにどのように取り組んでいくのかが、重要になってくるのです。

 

 例えば、私はよくこう言います。

 「1年生は、まずクラスでまとまること」

 「2年生は、学年でまとまること」

 「3年生は、全校をまとめること」

 

 自分達の学年が上がるにつれ、後輩達に見本やお手本となれるように取り組むことや、来年は先輩達のようになりたいと思われるような姿を見せられるかどうか、そういった姿勢を示すことが大切になってくると考えています。

 

 つまり、勝利は二の次なのです。何より、勝敗にこだわり過ぎると、誰かに責任なしつけたり、悪いところ探しが始まり嫌な空気ができていくものなのです。

 

 ですから、私は常に過程を見て生徒と接してほしいと考えているのです。練習中に良いところをたくさん探して、良いことやフォローの仕方をしっかりと生徒に伝え、それらを生徒が自主的にやっていくような環境づくりをしていくことが一番のメインになってくると私は考えています。

 

 

 

 こんなことを言っていますが、私もやるからには勝って欲しいと想っています。そういう気持ちも出した方が良いです。でないと生徒も、逆に不安がることもありますので‥ただ、前面に出し過ぎずバランスをとっていくことが難しいだけの話なのです。

 

 

 そして最終的には、生徒達が何事も自分達で、自主的に行事全般を進めていくことが理想です。自分の意見をしっかり伝えることができるようになったり、相手の考えを受け入れ練習に改良を加えていくなど、創意工夫を生徒達自らできるようになることが大切なことなのです。

 加えて、失敗したときや落ち込んでいる時に、相手を気遣い、思いやりある言葉を投げかけ温かい空気を自分達で自然とつくっていけるようになることも上記と同じぐらい重要なことになってきます。

 

 

 行事は、自己満足ではなく、生徒の成長のために最善を尽くしてやっていく必要があります。なのために我々教員が今なすべきことを明確にしていき生徒と接する必要があるのです。