Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

教員こそ読書が必要な理由

はじめに

 今までは生徒に対して、読書は価値があるなど学級通信ネタで記事を書いてきました。しかし、本当に読書が大切な対象は教員側です。私達が日頃から読書をしないで、読書の大切さを生徒に伝えることはできるでしょうか?相当難しいと思います。では、なぜ教員が読書をしなければならないのか、今回はそれをテーマに解説していきます。なお、理由は3つあり、一番重要な要素は2つの理由とリンクします。そこの部分も是非押さえていただきたいです。

 ※教育関係の本は読んでいること前提で話をしていきます。

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魅力的な教員になって生徒に勇気を与えらる力を身に付けてほしいです


 

教員が読書をしなければならない理由 TOP3

TOP3 生徒指導ができない

 生徒が何か問題行動を起こした時、みなさんはどう対処しますか?まず、ここで読書をしているかどうかが試されます。今でも目にするのが、生徒の話を聞かないまま教員の思い込みだけで生徒を指導を進めていく人がいます。昔のしきたりに囚われているか、本を読んでいないかのどちらかが当てはまるでしょう。

 頭ごなしに生徒を怒るやり方は、もはや時代遅れであり、生徒の成長が促せないので生徒指導ではないです。そのやり方は、弊害しか生みません。風貌が怖かったり、がたいが良い人は威圧的に力で生徒を封じ込めることができます。一方で、そうでない教員はそうすることができないどころか、威圧的な対応を受けている生徒の吐口となることもあります。つまり、頭ごなしに行うことは生徒指導にすらなっておらず、一部の教員の自己満足で終わり、周りがその弊害に苦労していく環境になるだけです。

 事実悲しいことに、こういった指導をしている教員は読書をしないので気がつけません。周りを不幸にしていくだけです。つまり、ここでのポイントは2つあります。

 1つ目は、客観的に見ることができない。自分の指導のあり方が正しいのか、もっと別のやり方はないのかなど、振り返ることができません。

 2つ目は、生徒の気持ちに寄り添えないことです。生徒指導の際に、生徒の話や気持ち(感情や心理)を理解しようとしなければ、生徒指導なんて到底無理です。できません。失敗してしまったことに対して、自分の心に対してどう向き合っていくのか、なぜよくなかったのか、1つ1つ状況を整理して一緒に考えることが生徒指導になります。

 悲しいことにまだ、昔のやり方が正しい生徒指導と思っている人もいます。時代の変化に対応するのもありますが、一番は生徒の気持ちを理解することが生徒指導になることを押さえてほしいです。

 

TOP2 進路指導ができない

 ここで言う進路指導は、中学校3年生の時の進路選択のことは指しません。長期的な時代の流れや生活や働き方の変化、どのようなにすれば幸せな人生を送れるのかという広い視野で見たものです。今私達の置かれている状況は目まぐるしいスピードで進化しています。現学校教育のあり方がいかに、進路指導の弊害になっているか考えてほしいです。

 現代は、自己実現が可能な世の中になり、プログラムが人の代わりに働くようになってきています。自己実現が可能ということは、1人ひとりの夢が叶いやすくなっています。一方でプログラムに仕事を奪われるという矛盾もあります。では、自己実現が可能とはどういうことでしょうか?それは、人間にしかできないクリエイティブな仕事です。動画編集者、経営者など、人の手でしかまだ生み出せない仕事が、自己実現を可能としてくれます。逆に、単純作業や誰でもできる仕事はプログラムが代わりにやってくれるので、自己実現は難しいと言えます。

 それに今は副業や転職が当たり前になってきています。1つの職について生涯を終えるのではなく複数の仕事をしながら働いたり、転職をして様々な業界で活躍する世の中かになっていきます。つまり、良い大学一流企業で安泰は終わったのです。

 このように時代の変化やどのような人材が今後、社会や世の中で必要になってくるかが分からなければ進路指導とは言えませんし、そもそも進学・就職をさせるのであればプログラムがやった方がよっぽど優秀な働きをするでしょう。私達が進路指導をするにあって大事なのは、自分の受けもった生徒に対して視野を広く様々な生き方や多様な働き方があることを伝えることです。今の時代で、そういったことを理解させることができなければ進路指導というには相応しくないでしょう。

 

TOP1 魅力的な人間になれない(人として尊敬されない)

 一番はこれです。上で散々能書き垂れましたが、正直このTOP1さえできていれば、TOP2・3はできます。理由は簡単です。人間は、自分が魅力を感じていたり、尊敬をする人に対しては、素直な気持ちで話を聞くこともできれば、言うことも聞くこともできます。だから、生徒指導や進路指導にしても、スムーズに行うことができます。そして、生徒と良好な関係を築いていけます。私はこの仕事をやる以上は、生徒から一目置かれる教員になってほしいと想っています。

 話が変わりますが、転職をすべき理由に「尊敬できる人がいない」があります。まさに、今の自分です。職場で尊敬できる人はおらず、いるとしたら本やYoutubeの世界です。非常に悲しくなりました。だから転職時なのだとも思いました。しかし、ただでは転職しません。残りの期間、1人でも良いので生徒から魅力を感じてもらえる人間になるよう努力をして、新たな一歩を踏み出したいと想って勉強しています。残念ながら、自分が生徒であるとき、多くの教員と触れ合ってきたのに、尊敬できる先生は1人だけでした。あんなに教員がいるのに、そういった事実があると言うことは、今になって思うと悲しいの一言しか出ません。

 だから、本を読んで幅広い知識や様々な人の知見、これからの世の中で必要となってくる素養や人生が幸せに送れる考え方など、いろいろなことを多角多様な側面から生徒に伝えらる教員が増えてほしいと願っています。そのためには、教員が本を読まなければ、自分の言葉で自分の想いで語ることはできませんし、ましてや生徒に勇気を与えるこてもできません。保護者の次に生徒の近くにいるのは教員です。その教員が尊敬される人物になるなんて、これほど素晴らしいことはないはずです。生徒から

「この先生は一味違うな。」や「この先生の言うことなら、やってみよう。」

なんて思ってくれたら、私はそれだけで幸せだと感じます。

 

 少ない時間でも良いので1文字でも多く、1ページでも多く本を読んでいただければ幸いです。