Taros’s diary

学級通信のねたの参考にしてもらえば思います。

生徒に成功体験を積ませる魔法の一言「ありがとう」

 今回は学級通信ネタではなく、職場で使える内容を書きます。自分のブログの分析をしたところ「学級通信 小さな成功体験を積む」のアクセス数が高かったので、今回のネタを書くことにしました。

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ありがとうございますを積極的に使っていく学校に!

 前回の内容であれば、学校生活があって成り立つものでした。今回は、生徒と関わることがあれば、意識して使えるものになります。当然、電話越しでも大丈夫です。

 では、結論なのですが至ってシンプルで、生徒に「ありがとう」の一言を伝えるだけです。これだけで生徒に小さな成功体験を積ませていくことができますし、自分で考えて行動できるようになります。もちろん、この「ありがとう」は、生徒が失敗しても成功しても使います。何かミスをしても、決して責めないように工夫をする必要があります。ただ、「ありがとう」と相手を責めなけば、生徒達は自分達で成長していきます。

 ちなみに私は、大人子ども関係なく統一して、「ありがとうございます」にしています。「ありがとう」だと、上下関係に見えて個人的に好かないのと、それがあると生徒は命令しなければ動けなくなると考えているからです。だから、生徒に対しては特に言葉を選んで使っています。

 途中の雑談失礼しました。それでは、どのようにやっていくのか具体例を挙げていきます。

 例1)

  コロナウイルスの影響で、分散登校をして生徒が投稿した。

  授業で生徒が間違いを教えてくれた。

  生徒が疑問に思って質問をしてきた。

  提出物を期限通り出してくれた。

  掃除をしてくれた。                など

 こういう些細なことや、いやいや当たり前で感謝する必要ないだろ、と思うことでも積極的に「ありがとう」を伝えることを推奨します。また、下記のようなこうとでも「ありがとう」は、使うべきです。

 例2)

  忘れ物(提出物等)をした

  何か失敗をして報告しにきた

  遅刻をした

  授業中うるさかったが静かになっていった      など

 例2は、例1との違い、失敗だったりあまりよくない印象の場合を想定しています。マイナス面を感じる時や、明らかにこちらが苛立ってしまうような状況、こういう時こそ実は、「ありがとう」が大切です。

 例えば、忘れ物をして報告しにきたとします。

 「ありがとうございます。素直に伝えてにきてくれて私はうれしいです。」

 と一言かけるだけで、生徒は安心します。仮に忘れ物をしたことに対して、こちらが腹を立てて責めたら生徒は、どう感じるでしょうか?傷つきませんか?嫌だと感じませんか?嫌な気持ちや傷つけるために、我々は生徒を指導をするのでしょうか?そうではなく、生徒が成長できるようにするのですね。そのためには、まず「ありがとう」が必要なのです。「ありがとう」は、相手を認める言葉です。自分が他者から認められて、嫌な気持ちになる人はそうはいないです。相手を受け入れることで、人は成長をします。

 つまり、成功体験を積ませるには、生徒以前に我々教員が生徒に対して「ありがとうございます」を言えるかどうかなのです。「ありがとう」を言われれば、どういうことが人のためになるのかを考えて人間は行動します。「ありがとう」無くして行動はできません。行動ができなければ、当然成功体験なんてできないのです。

 仮に生徒が何か挑戦して失敗しても、

 「ありがとうございます。挑戦いたから失敗したんだね。」

 「ありがとうございます。成長のための階段を登っているだね。」

 と相手を勇気付ける一言を伝えれば、それだけで成功体験になっていきます。

 逆にいつも失敗にばかり目を向けて、相手に感謝をしなければお互い何も成長できないのです。たまにいます。生徒のせいにして、何もしない人が‥しかしこれは、ほぼ大人の問題です。生徒より長い人生を生きてきて、人の気持ちに寄り添うことができないのは、その人が成長していないからです。裏を返せば、相手の気持ちを理解するように努める人は、常に自分自身も成長しようとがんばっているのです。

 まとめていきます。生徒に成功体験を積ませていくには、まず大人(教員)側が常に成長しなければなりません。そのためには、何があっても「ありがとうございます」を伝える努力をしていくこと必要不可欠です。そして、続ける言葉には、何がありがとうなのか生徒に伝える必要があります。教室をきれいに掃除してくれたことに対してなのか、忘れ物をしても正直に伝えてくれたことに対してなのか、具体的にいう必要があります。

 人を責める言葉以上に、「ありがとうございます」の言葉の威力は絶大です。何事もプラス思考で捉え、ありがとうを積極的に使ってほしいと想っています。