初任者・若手教員必見!〜「教員の常識は社会の非常識」の正体〜
今回のテーマは、「常識」です。
結論、教員が社会を知らないから非常識なわけではないです。
生徒と向き合って対等な指導をしていれば問題ありません。
怒鳴りつけたり、力で押さえつける指導さえしなければ良いのです。
とにかく私達は生徒を「人間として育てる」ことに専念することが重要なのです。
話がそれましたが、実は教員の非常識の正体は我々が悪いわけではないのです。
社会が、国が、我々を非常識にさせているのです。
例えば、私達の仕事は残業代がありません。
それに教科以外の仕事も多々あり過重労働です。
会社であれば、残業代が出たり、無理な仕事は人員を増やすか、それをやらないかで従業員で無理なく回せるようにします。
ところが教員はそうはいかず、どんどん仕事が増えるだけで、人員が増えることがなく悪循環の陥っていくのです。
そんな現状がある中で、頑張って働いている教員がいるのに対して、「教員の常識は社会の非常識」というの筋違いもいいところです。
そういうのであれば、今の過酷な労働環境を変えるべきだと私は思います。
だから、くれぐれも若い人達は勘違いをしないでほしいです。
別にあなたが民間の経験がないから悪いわけではありません。
ただ単に労働環境に無理がありすぎるのが、教員の非常識なのです。
そして、その現実があるのにそういう発言をする人の方が、私は非常識だと感じてしまいます。
私の結論としては、「自分の仕事に胸をはれるか」です。
それさえできていれば私は良いと考えています。
そんな中で私が絶対に妥協だけはしないでほしいものがあります。
それが、「生徒指導」です。
正直、重労働の中でそこに気を回すことは結構しんどいのですが、これをしっかりしないと余計に自分が苦しい思いをします。
生徒指導のポイントは、「その子をいかに成長させるか」です。
こちらが感情的になって怒ってはいけませんし、価値観を押し付けてもいけません。
ただ、ダメなものはダメと言っていいので、そこは勘違いをしないでください。
生徒指導のポイントは、「生徒に質問をする」ことです。
どうしてそんなことしたの?とか、次にどんな行動をしなければならないのか?など、場面を想定させたり、次にどんな行動をしなければいけないのか、そういったことを聞くといいです。
ポイントは考えさせることです。
もし、答えられなければ、そこは答えを伝えて行動に移させればいいのです。
こういった生徒を成長させる指導の部分は妥協しないでほしいです。
そして、そこの部分がしっかりできていれば、例え誰から「教員の仕事は社会の非常識」と言われようとも自分の仕事に対して胸をはることができます。
ですので、そんな言葉に耳を傾ける必要もなければ、その原因もあなた自身にあるわけではないのです。
だから安心してください。